山行記録をたどりたい
Mがたくさん書き残していった山行記録をたどって山登りに行きたいと思うのだけど、難しい山ばかりで…。
あと、やたら遠いとか、駅からさらにバスで1時間以上とか。
バスすらなく、登山口まで歩いて1時間とか…。
難しい山であれば取りあえず行って、途中撤退でも少しでも同じ道を歩けたらそれでいいのだけど、とにかく行くまでで大変なところばかり。
…だから山なんだろうな。
また同じことを思ってしまうのだけど、一緒に行けば良かったな。
山なんて、何度かは一緒に行ったけどシブシブつきあっているだけだったり、もっと楽しめたはずなのに…
今になってまたかなわないものを思う。
せめて同じ道をたどれたら、一緒に登った気になって、Mの見た同じ景色をこの目で見られる…。
そんなことを考えながら明日もまた山を探そう。
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ブバリアとユリの一種(名前を忘れた…)。
きれいな色の取り合せになった。
泣く場面
泣く場面、シチュエーションは、お芝居のように決まったところではない。
これを見て、これを聞いて泣き崩れるなんて、必ずそうではない。
Mが登った山に行って、倒れていたであろう場所に立った。
きっと同行者は、ここで私が泣くなり取り乱すなりするかもと思ったかもしれない。
でも、泣きはしなかった。うるっとはきたけれど、皆んなの前で泣いたりはしなかった。
葬儀の時も義姉に泣いていいんだよ、と言われてもその時には泣かなかった。
その事実を受け入れられない者は、決まった場面で泣く訳ではない。何が起こっているのか、認識できないでいる。
そんな時よりふとした瞬間に激しく泣く。どうしようもないくらいあふれて止まらない。
だからきっと何年経ってもいつまででも泣くんだろうな。
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見事な蓮が咲いていた。
コンサート
音楽を聴いていて、ふと思い出した。
何年か前に Bon Jovi のコンサートに行ったな。
ひとりで行ったけど、あの時Mも誘えば良かった。
Bob Jovi なんてMは聴かないけど、私がいつも聴いていたから、曲は知っていたはず。
TOTOのコンサートに誘われたこともある。「一緒に行く?」って。
行けば良かった。
わざわざ広島まで行って、サザンのコンサートもひとりで行った。
旅行もよくひとりで行った。
わんこがいたせいもあるけれど、Mはいつもお留守番だった。
あの時出来たこと、あの時やらなかったこと、今はもう出来ないこと。
そんなことを思って悔やんではまた泣く。
それでもラグビーのワールドカップは二人で大分まで観戦に行った。
大雪にも連れて行ってもらった。
一緒に行かれなかった、行かなかったことを思うより、一緒に行った記憶を楽しめたらいいのに。
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千日紅。暑さに強いみたい。